博士課程3年の佐藤 寿紀 (SATO, Toshiki) のチャンドラ衛星を用いたティコの超新星残骸の観測論文が Astrophysical Journal 誌に掲載されました。ティコの超新星残骸は、天の川銀河内に存在する Ia型超新星(白色矮星の爆発)の残骸で、爆発後約440年経った今でも、数千km/s という高速度で膨張し続けています。佐藤君は、この高速度で移動する爆発噴出物からのX線エネルギーがドップラー効果で変化していることを発見し、赤方・青方偏移する構造の速度測定に初めて成功しました。この研究は、Rutgers 大学 John P. Hughes 教授との共同研究として行われました。