研究内容の概要
東京都立大学 宇宙物理実験研究室では、次の3つを研究の柱としています。
- 高エネルギー宇宙の観測的研究
- 新しい観測装置・デバイスの開発
- 衛星ミッションの検討・開発・運用
宇宙には星の爆発や銀河の合体などに伴う様々な高エネルギー現象が見ら、X線観測はこうした活動的な宇宙の姿を明らかにしてきました。
われわれ宇宙物理実験研究室では高エネルギー宇宙の観測的研究を進めています。研究対象は星、銀河、銀河団、宇宙X線背景放射、白色矮星、ブラックホール、超新星残骸、惑星、彗星、衛星、惑星磁気圏、惑星外圏、系外惑星等です。解析データは日本のX線天文衛星や海外の衛星のものを用いています。
こうした新たな宇宙の姿を知るために新しい観測装置やデバイスの開発を行っています。これには半導体微細加工技術や放射線計測技術、低温実験の知識等を活用しています。
そして新たな衛星計画への参加や提案、開発運用も行っています。本研究室は XRISM 衛星搭載X線マイクロカロリメータ検出器 Resolve の中心的な開発機関の一つです。またX線を使ったユニークな地球磁気圏観測衛星である GEO-X をJAXA 宇宙研、北海道大、名古屋大、関東学院大等と共同開発しています。
これら3つの柱は相互にリンクしており、新たな現象や謎を発見し、それを解くための新たな技術を開発し、それを衛星に搭載してゆくという、ポジティブなフィードバック関係にあります。