伊師君が 2020/11/1-4 にオンラインで開催された地球電磁気・地球惑星圏学会 (SGEPSS) 第148回講演会にて、学生発表賞 (オーロラメダル) を受賞しました。

SGEPSS では、秋学会で発表する学生全員を対象に審査を行い、約 15-20 名に 1名程度の比率で学生発表賞を選出しています。伊師君は以下の内容で口頭発表を行いました。

タイトル : 地球磁気圏X線撮像計画 GEO-X に向けた超軽量X線望遠鏡のプラズマ原子層堆積法による Pt 膜付加工

MEMS X線光学系では、X線反射率 (感度) 向上のため、原子層堆積法 (Atomic Layer Deposition: ALD) による Pt 成膜を行います。これは GEO-X 衛星の科学目的達成のために必須です。伊師君は従来のサーマル ALD 方式の課題であった Pt 成膜後の表面粗さの増加を解決するため、新たにプラズマ ALD 方式を導入し、Pt 成膜後の表面粗さの増加を抑え、なおかつ衛星要求を十分に満たす平滑な Pt 膜を実証しました。本研究成果は、応用物理学会レター記事にも受理・掲載されています (Applied Physics Express: https://doi.org/10.35848/1882-0786/aba7a5)。以下のページに 2020 年度の講評 (第3分野) が掲載されています。

http://www.sgepss.org/sgepss/history/students/148/kouhyou20-3.html

なお、授賞式は日本地球惑星科学連合 (JpGU) 2021 年大会中 (2021/5/30-6/3) の SGEPSS 総会で行われる予定です。