Delivered-To: calorimeter@astro.isas.jaxa.jp Date: Sat, 09 Jun 2007 04:35:52 +0900 (JST) To: h_akio@phys.metro-u.ac.jp Cc: calorimeter@astro.isas.jaxa.jp Subject: Re: charge exchangeの地上計測の情報交換会: 議事録 From: SHINOZAKI Keisuke In-Reply-To: <20070601210637X.h_akio@phys.metro-u.ac.jp> From: Akio HOSHINO Subject: charge exchangeの地上計測の情報交換会: 議事録 Date: Fri, 01 Jun 2007 21:06:37 +0900 星野様、宇宙研の篠崎です。 > 遅くなりましたが、先日行われました電荷交換に関する地上計測の情報交換会 > の議事録を回します。 ありがとうございます。 一応気になるところを直しておきました。 vow shock (公約の衝撃波) ---> bow shockです。 これが最終版になるのはまずい。 --------------------------------------------------------- ######################################################################## charge exchange induced lines 地上計測の情報交換会 日時:2007年5月25日 14:00 − 場所:首都大8号館自販機の裏 参加者: 満田、山崎、大橋、石崎、江副、篠崎、 赤松、星野、二元、佐藤、 城丸、田沼、山田、大橋 (ISAS/JAXA, 宇宙実験、原子物理実験、理科大、理研) 議題------------------------------------------------------ 満田:宇宙で観測されるchrage exchange 田沼:原子物理におけるcharge exchange についてのトピック 篠崎:カロリメータを用いた地上計測 ---------------------------------------------------------- #満田さん (資料有) http://www-x.phys.metro-u.ac.jp/~ishisaki/CEXCHG/2007-05-25-TMU/ mitsuda-SWCX_suzaku.pdf mitsuda-fourPrinting_s.pdf ROSAT(Cravens, Robertson, Snowden(2000))で変動が観測されている。 すざく衛星 : 炭素、酸素領域でエネルギー分解能に優れた衛星 彗星の観測でcharge exchangeの成分の解析 Ezoe et al. ... ほとんどX線ソースのいない視野方向を観測し、軟X線にcharge exchangeと 思われる放射を検出 --> fujimoto et al.(2007)。 太陽風強度変動と軟X線強度変動は、大きな時間スケール (12時間)では合う。しかし短い時間変動(〜10分)では相関していない。 これは衛星の軌道運動が原因とみられ、観測視野方向と地球磁気圏の 関係などを現在調べている。 太陽風の典型的速度は500km/s。 bow shock通過後は速度はもっと遅くなっているだろう。 惑星間空間からの輝線放射も有り。 #田沼さん(資料有) http://www-x.phys.metro-u.ac.jp/~ishisaki/CEXCHG/2007-05-25-TMU/ Tanuma_070525.ppt 多価イオン電子捕獲 電子捕獲断面積のエネルギー依存性は、低エネルギーでは小さく、 多価イオンの種類によってスケーリングすることでほぼ一致する。 静電型イオン分析器を用いたイオンの運動エネルギー測定 → 主量子数の分類程度 電荷交換分光法による断面積測定 → 角運動量量子数まで分離可能。 Beiersdorfer: EBIT+microcalorimeter TMU:電荷交換分光実験 電子サイクロトロン共鳴型多価イオン源: direct lightの測定にも興味有り。 偏光測定が可能。 今後Feもイオン源として使用予定有り。 #篠崎さん 資料有 http://www-x.phys.metro-u.ac.jp/~ishisaki/CEXCHG/2007-05-25-TMU/ shino-CE070525v2.ppt TESマイクロカロリメータを用い、宇宙研で製作中の2段ADRを使った 地上計測を複数の方面に対し検討。 実験室環境での実績 AIST 逆磁場ピンチプラズマ装置の軟X線観測 C line(277eV)までは検出した経験あり。 現在は、これまでの実用試験結果から要求された性能向上と、 次期X線天文衛星の技術実証を目標とし、2段式ADRを製作中。 弱くなる場合はキャピラリ使用も検討。 イオン源中での発光を見ることも興味ある。こちらの方は観測実績は まだ無し。 カロリメータのcount rate :10Hz程度がちょうど良い。 CER: 10^6cts/s(全方向に等方的に)程度と思われる。 C,O, Cuが出る。 非中性プラズマ。電子が足りないプラズマ状態と予測される。 --------------------------------------------------------- 〒229-8510 神奈川県相模原市由野台3-1-1 宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究本部 高エネルギー天文学研究系 宇宙航空プロジェクト研究員 篠崎慶亮(Shinozaki Keisuke) TEL:+81-42-759-8135 FAX:+81-42-759-8455 E-Mail:shino@astro.isas.jaxa.jp